聖千秋が好き。

本当に、聖漫画が大好きなのだ。

私が漫画に出会ったのはあまり覚えていないが、おそらく小学2、3年頃?姉がいるのでもっと早かったかも知れない。とにかく漫画雑誌は「ちゃお」から始まったのだけは明確に覚えている。

三姉妹なので長女が「りぼん」次女が「なかよし」そして私が「ちゃお」だった。りぼんが一番大人な気がして幼い私はりぼんが欲しくて仕方なかった。姉たちが雑誌を卒業していき、小学5、6年の頃にりぼんを手にすることができた。
因みに長女はジャンプなどの少年雑誌を好むようになり、後にたくさん漫画を集めていった。そして次女もジャンプを読んだりプリンセスGOLDを定期購読するようになっていった。


話を戻し、私が一番最初に「自分の漫画」として手に入れたのは矢沢あいの「天使なんかじゃない」だった。それを機にリボン系の漫画を買いあさっていた。漫画大好きっ子に育った私は同じく漫画大好きな母が買ってきた漫画を読むのが日課だったわけで、ある日聖千秋の「サークルゲーム」という漫画に出会った。

話の内容が女子だけの演劇部が出てきて当時親子ではまっていた宝塚に似ていて親近感が湧き、主人公の女の子のさばさばした性格がよくある少女漫画の主人公とは違う印象を受けた。もちろん自分自身とも全然違って「かっこいい女子」に完全に憧れてしまった。あと絵柄も端正な顔立ちが好みだった。


それから何度も何度も繰り返しサークルゲームを読んでいた私だったが、ある日母の蔵書の中に聖千秋の作品がいくつかあることに気が付いた。
夢中になって読み耽った。
そんなこんなで私の好きな漫画家といえば聖千秋となったわけです。


聖千秋の魅力
・端正な顔立ちの主人公(絵柄が好み)
・主人公の性格が他の少女漫画の主人公と違う。さばさばした性格の子が多い。天ないの冴島翠も周りに好かれる性格でさばさばしてそうだけど、やっぱり恋愛絡みではどろどろした気持ちも持っていて、それはそれで感情移入もできる。だけど聖漫画は恋愛をそういう描き方をせず、それでこそ主人公がさばさばしていられるのかもしれない。
・上述したことと被るが、ドロドロ恋愛がない。実直な恋愛模様を読むことができる。


なんとか他にも魅力を説明しようと新刊「四百四病の外」を少しペラペラ―とめくってみた。吹き出しが手書きのとことそうじゃないとことあって話の雰囲気の違いが分かる!とかコマ割りが読みやすい!とか感じた。

普段そんなことすら意識して読まないから他の漫画はどうなのかなって近くにあった漫画を見たら、あ!聖漫画っぽい!!!これは聖の魅力ではないのかあ?と思ってその横に手を伸ばすと、やっぱ違うよねとひと安心。
似ていると思ったのはくらもちふさこの「花に染む」。違うなと思ったのはいくえみ綾の「プリンパル」。

とにかく、聖漫画の雰囲気が好きなんだと結論付けた。
某サークルではくらもちふさこ好きな方も見受けられたし、聖漫画も読んでいただけるのではないだろうか?



GWでいろいろモヤモヤしてしまった気持ちを以前から書きたいと思っていた聖千秋の魅力を考えることで昇華できたのかな・・・。